たばこの煙に含まれる成分
たばこの煙ほど嫌いなものはないかもしれない。
どーもmasashittiです。
この記事ではたばこ煙に含まれる化学物質についてお話します。
ニコチン
これはだれでも知ってますよね。
ニコチンはたばこの依存形成の原因物質として知られていることでしょう。
依存症の発生はヘロインやコカインよりも多く、使用を中止することの困難さもヘロインやコカインと同程度と言われています。
薬理作用としては自律神経を刺激する作用があり、副腎髄質に作用し、アドレナリンの放出を促進させます。
血管収縮作用は強く、心臓に対しては徐脈や頻脈も起こす場合がありますので不整脈を誘発しやすくなります。
糖代謝では交感神経優位になるため、糖尿病を悪化させたり、消化器系では副交感神経が優位になるため、慢性胃炎や消化性潰瘍などのリスクが高まります。
一酸化炭素
一酸化炭素中毒は聞いたことがあるかもしれないが、一酸化炭素は赤血球と強力に結合して本来結合するはずの酸素が結合しにくくなり、全身への酸素運搬が効率よくできなくなる。それによって身体の運動能力を低下させる。
また心筋では低酸素、負荷増加が起こり、虚血性心疾患や不整脈が起こりやすくなる。
ホルムアルデヒド
有機化合物の不完全燃焼で発生する。発がん性があることがわかっており、粘膜刺激性も有しているため、気管支喘息やシックハウス症候群、化学物質過敏症の原因として知られている。
アンモニア
たばこに含まれるアンモニウム化合物から発生し、副流煙に多く含まれ、粘膜刺激性が強い物質。
ニトロソアミン類
多くが発がん性を持ち、腺組織のがん化を促進することがわかっています。
多環芳香族炭化水素類
有機物の不完全燃焼で発生するピレンやベンゾピレン、アントラセンなどの副巣のベンゼン環が縮合した物質。
体内で代謝され、DNAと共有結合して発がん性の遺伝子変異を引き起こす。
またテオフィリンや一部の抗精神病薬の代謝酵素を誘導するため、これらの薬剤の効果を減弱させてしまう。
またアレルギー物質とのアジュバント効果もあり、アレルギー発生にも関与している。
ダイオキシン類
塩素化合物と有機化合物が低温燃焼したときに発生する2つのベンゼン環が酸素原子を介して結合し、塩素が結合した化合物。
発がん性や環境ホルモンとして影響を及ぼす。
活性酸素
酸化作用の強い酸素関連物質であり、ヒドロキラジカルや多環芳香族炭化水素類の代謝過程で発生するスーパーラジカルがある。
DNAを参加させ、がん化を誘発、血管壁を酸化させることで動脈硬化を引き起こします。
さらに血液凝固亢進、血管攣縮を引き起こすこともわかっている。
また肺胞などの弾性線維を破壊するため、COPDや自然気胸の原因となるとともに皮膚や骨組織などの膠原線維を破壊、合成阻害することでしわや骨粗しょう症のリスクにもなる。
ポロニウム210
α線は物質透過性が低いため、体外からの影響はほとんどないが、喫煙により体内に取り込まれることで体内の被ばくが起こり、DNA損傷、がん化を引き起こす。
このほかにもたばこには他にもいろいろな化学物質が含まれています。
その種類は5000種以上の化学物質が含まれ、70種ほどは発がん性物質として
国際がん研究機関(IARC)によって認められています。
有害な物質は200種類ほど知られている。
これらの物質は比較的副流煙に多く含まれるものも多く、
受動喫煙を防止することが非常に重要であり、また喫煙者は理解を十分に深める必要がある。
健康増進法改正の必要性や内容の充実は必須であることがわかる。
またたばこ製品にはこれらの物質の有害性を実感しにくくする添加物やニコチンの吸収や作用を増強するものを添加させている。