たばこ受動喫煙について
もう注目は過ぎたかもしれませんが禁煙指導認定薬剤師として少し記事をいくつか書いていきたいと思います。
受動喫煙法(改正健康増進法)
健康増進法の一部を改正する法律 概要
今年国会で可決され、2020年を目処に全面的に施行されます。
多数が利用する建物内での禁煙が義務化され、罰則も適応される内容となっております。
先行して、東京都や千葉県では受動喫煙関連の条例も制定されています。
喫煙者の方々には世知辛いでしょうがこれも時代の流れ。ようやく動き出した。
(改正法の内容はまだまだ甘いとは思いますが…)
日本医療政策機構のインターネット調査の速報が出ていましたが
・58.1%が「喫煙可」の飲食店への入店を避ける
・35.8%が「電気加熱式たばこによる受動喫煙」の健康への影響が気になる
との調査結果が出ていました。
国民の関心も高くなってます。
自分も子どもが生まれてから前よりもすごい気にするようになりました。
禁煙認定指導者というものを持ってますのでまだまだ拙い知識ですが何回かに分けて話していきたいと思います。
たばこの社会的損失
たばこが社会に及ぼす2015年度の総損失額が、約2兆500億円に上るとの推計を、厚生労働省研究班がまとめています。
(ちなみに税収の方がほんの少し高い計算となる。厚労省の忖度?)
しかし医療経済研究機関「喫煙政策のコスト・ベネフィット分析に係わる調査研究報告書」や「たばこ白書」では社会的に少なくとも4兆円以上の損失があるとされており、やはり社会的損失が大きいことがわかります。
たばこの健康被害
いまさら言うことでもないですが見てみましょう。
各種がん、虚血性心疾患、脳卒中、肺気腫(COPD)、末梢血管疾患
骨粗しょう症(骨折)、月経異常、生殖器障害、不妊、etc...
創傷治癒遅延、せき、たん、齲歯(歯の変色)、手足の冷え
味覚異常、嗅覚異常、老化(顔のしわ)、etc...
喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書
さらに日本で、受動喫煙が原因とされる疾患でなくなる人の数は
年間約15,000人とも言われ、
たばこを直接吸わなくても、上記のような疾病、症状にかかることがわかっています。
たばこ対策の健康影響および経済影響の包括的評価に関する研究
禁煙外来
日本では禁煙治療(ニコチン依存症治療)は保険診療にて行えます。
ほとんどの症例では禁煙補助薬を使用し、認知行動療法や助言などを併用して行っていきます。
やめてみようかと思ったときが好機!
ぜひ禁煙外来にいらしてください!
日本禁煙学会HP
もちろん薬局でもニコチンパッチなどを使用して禁煙することもできます。
ぜひ薬剤師にも相談していただけると的確なアドバイスしていただけると思いますよ。